青いチームのデザイン


 


親しい方から、チームジャージのデザインについて相談された

管理人の意見、デザインを参考にしたいとの申し出である

現状の「青地にアクセントが白と赤」での新デザイン移行が条件との事

ざざっと幾つかデザインをしてみたが、ある程度「数だけは」出来たので

記事として以下に学術報告したいと思う

 

ただ、実際問題として今回の大江戸火消ジャージの様に

メーカー想定外の生地とデザインで作成をお考えでは無いと思うので

基本的にメーカーの型デザインを使用した上でデザインを進めたいと思う


まずは、学術的に注目しているArgentinaのFlash社のデザインを使用してみる

青に赤、白と言えばフランス

日本ならJリーグのFC東京が思い当たる

まずはフランス風なデザインを試してみた

現在のNikeは赤を極力使用しないデザインコンセプトが見受けられるので

adidas時代のフランスである

ラグランの袖部分を白にしてみるとこんな感じ

・・・やや散漫

線が細いとデザイン的に落ち着く

これはパイピングも赤にしてみた

これは袖先迄伸ばした物

襟も青いとこんな感じ

やはり襟は青の方がデザイン的にシャープである

 

次にサッカーのフランス

同じくadidas製でかたくなにトリコロール3色を巧みに配している

これは1998優勝時のデザインで、管理人も所有している

Rugby風にアレンジするとこんな感じ

襟同色だとこんな風

白ラインも全て赤にするとくどくなるはず

腹に入るラインを同色にする場合「2本で赤」が妥当と思われる

登場するのはこのモデル

恐らくTopperのOEMを行っているFlash社だけあり

ちゃんとこのモデルのデザインも存在している

それがこれ

袖が同色だとイメージが変わる

パイピングも赤にしてみた

襟だけでも白にしないと、白のアクセントが消滅してしまう

袖白パターン

うーむ イマイチ

更に白が増えると更にイマイチ・・・

気を取り直して体側アクセントパターン

悪くは無い

赤で入れると、FC東京風である

いずれにせよ体側は実際に着ると前から見えないので

実際これも青に見える

袖にラインを入れたパターン

少なくとも白のアクセント部分は増える

袖も白のパターン

個人的には嫌いで無い配色

期せずして、ナミビアチック

 

最近多いタスキ風アクセントのデザイン

ロシア代表風

これを使用するなら、袖も同色が無難

体側が別色だと主張しすぎる

タスキを廃し、体側にアクセントを入れたパターン

中々である

これも期せずして、Unionのサモア風

デザインパターンに当てはめると

何と無く何かに似てきてしまう

ただ、完全なオリジナルデザインだと高くつく

 

次にGilbert

どのメーカーにも無いデザインを得意としている

デザイナー氏には敬意を表する次第

まぁ、組み合わせによってはこんなフランス風デザインも出来る

*セットイン袖デザイン

無難なバランス配置だが、インパクトにかける

左は赤が主張しすぎて白に勝ってしまっているので

下が重く上が軽いデザイン

右はトータルで+になっていない

 

うーむ、やや散漫・・・

 

ここで管理人からの提案

赤白青はどれも原色であり

又、どれも脇役では無く主役を張れる自己主張の強い色である

国旗やシンボルとしては最適なのだが

Jersey/Shirtの配色として考えた場合

青をメインに据え赤白をバランス配置しても

それでも主張が消えずデザインとしてやや散漫

1歩間違えると派手派手になる傾向にある

EnglandがNikeになって以来、紺をなるべく消したデザインにし

FranceがNikeになって以降、赤をなるべく消したデザインにしたのはその理由である

2色の方がバランスがとれインパクトがあるのである

3色だとデザイン成立の観点からみるとややインパクトに欠け、やや保守的か派手になってしまう

それぞれスポンサーの紺、エンブレムの赤の極僅かな使用量で十分バランスが取れている

NikeはNikeのブランドイメージとして「シンプルなインパクト」とか「インパクトのあるパワー」「スピード感」と言うあたりを目指したのであろう

これらが「悪いデザイン」と言う訳では無い、逆にこれらは微妙な均衡を保っている

 

で、しかしその「一歩間違た不均衡」を回避するのが同系色

つまりこう言う事

今回はメインの青に対し、同系色の紺を使用してみる

 

まずはこれ

今回のBullsにも似ており、先日のオリジナルデザインでも使用

因みに赤だと、グレーを刺し色にしこんな感じか?

で、紺を入れるとこんな感じ

赤を強めにするとこんな風

同系デザインパターン

このあたりは好みが分かれるところ

チームと言う大所帯だと難しい所

体側にアクセントを入れたパターン

左のデザインは赤を極小に押さえたが、赤はこの程度の使用量がお薦め

 

次に先日も登場のこれ

悪くないデザインだと思う

 

クラシカルなボーダーの現代風アレンジ

左は青だけでまとめた物で

右は同系色紺をボーダーにした物

保守的ではあるが、悪印象を与えないデザイン

 

 

今回火消でお世話になるSR社はご存知のとおり

NZではCarisbrookやadidasのブランドを生産しているので

基本的に全てのadidasパターンは所有している

つまりこれらを使用しこんな事も可能である

他方、Bobの店で発売されたこれが紺と赤なので

これをチーム分購入する手もある

 

で、結論

自身の感性だとこんなコンセプトでは如何な物であろうか?


・ラグラン袖デザイン

・袖は紺、身頃は青、又は全て青

・白は体側に使用

・赤の使用量は最小限に留める

先程紹介の物を手を加えるとこんな感じ

結局、そのメーカーのデザインパターンにあるか無いかの問題になるが

上記基本コンセプトとしては、「青+赤、白」だとこんな感じである

 

 

 

思ったより煩雑な作業になってしまった

次回同様依頼を受けたら学術的に有料とする^^

06/02/20


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